ネタバレ無しで感想を綴るとなると、大きく話を要約しなくてはならない。
「ラストスパート」だろうか。
ホロとロレンスの関係も不安定ながらも落ち着きを見せ始め、見ていてもどかしいと思えたそのやり取りも大きく変容をする。どうにもニヤニヤと嫌な微笑みを拭えない。14冊の本と4年近くの時間を掛けて歩んで来た二人のキャラクターの旅路は長く、ようやく精算を始めた所。話の中だとまだ半年も過ぎていないのだろう。刈込の秋から雪が降り積もる冬。雪解けの春に近づいている作中でこの二人は波乱万丈な旅を続けている。
先懐かしいキャラも登場して、自分たちの行った事が何を起こしたのか。その効果を目の当たりにし、ロレンスも少しずつ自己の変化を見つめるだけの余裕ができたのか。突拍子もない行動力はやはり、他の作品の主人公とはかなり印象が異なる。
もう話の終わりまでも秒読みに入っている感じがする。そして、その終わりは二人の関係そのものと同じくせつない別れとなる予感だ。こうも作品に思い入れを持つオレ、キモイぜ。
自嘲しながら感想文はこれで終わり。
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